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2014/05/24

命日



五月二十四日、今日は岡田光夫、ミッチャンの命日です。二十年経ちました。ワールド・カップ亜米利加大会の九四年の今日、会社の自己に巻き込まれ亡くなりました。葬式の日は、今日みたいに見事な五月晴れだった。
それより二十年前、ミッチャンが作り柏の長崎屋に置いたミニコミ「御用新聞」を、妹が見つけて「兄ちゃん、こんなのあったぞ」と読まなければ、そして感動して葉書を出さなければ、それにミッチャンが丁寧な返事を書かなければ、私は野田という町に来なかった
この男が居なければ、愛宕駅にも降りないし、アパートも借りないし、それゆえ、いずれ描いたであろう異空界の名称が、「アタゴオル」ではなかった。
 実に不思議な男だった。古風にして自己的世界を邁進する。あらゆる田舎者が持つシキタリへの殉教と破壊の衝動。チャリンコに乗って中里の田んぼから野田の町のカンパ小屋まで、毎晩やってくる。そして飲んだあとに帰る時、ハーモニカ・ホールダーつけて、ハーモニカ吹きながら自転車で帰るのだ。ドテラに下駄はいて。
しらふの時は、年下の私を「マッサン」と呼んでて、しっかり酔っぱらうと「なあ、マス、」と目が座った時のあなたが好きでした。

庭の大切な赤いバラ、あなたに捧げます。あとで、線香持って墓参り行くかんね。

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